新発田で実に手作り感いっぱいの素敵な新聞が発行されています。そしてそれは地域限定のローカル色豊かな新聞なのです。

その名は「ニノウジ新聞」。「ニノウジ」ってわかりますか・・・?。漢字にすると「二王子」になります。

新発田市街の背後に「二王子岳」という二百名山の一つにも数えられる美しい山容の山が聳えています。新発田周辺に生活する人々は、四季折々この山を眺め、愛で、豊作を願い、信仰の対象にもなっている大切な山です。そしてこの山の名前を冠したのが「ニノウジ新聞」なのです。

発行元は、市内で営業している「ダスキンニノウジ」という会社です。今は新潟市の方へ栄転されましたが、かつてこの営業所に勤めていたK氏が現在も編集しています。若い頃、イラストレーターを目指していたと言うだけあって、手書きのイラストが実に見事です。

また、それにも増して私が感動しビックリしたのが文字がデジタルフォントではなくて全て手書きの文字なのです。独特の風合いを持った文字が紙面いっぱいに几帳面に並んでいます。これだけで一つの美術工芸と言えるかもしれません。

私は、これと反対のDTPというデジタルな世界でフォントと画像を扱ってきました。ですので尚のこと驚嘆と感動が湧いてくるのです。

ふとしたきっかけで私のブログを目にしたK氏は、その探究心と行動力で旧赤谷線沿線、特に私の生家があった東赤谷(日鉄赤谷鉱山社宅)のことを記事にし始めました。そして今また更に奥にあった日曹飯豊鉱山のかつての姿を記事にしています。

熱意は人を引きつけるのか、鉱山集落跡で偶然出会ったかつての住人の方にもお話を聞く機会ができたそうです。これからそれらを元に記事を書いていくのでしょうが、私が掲載した写真にも様々な物語が蘇っていくことでしょう。

「ニノウジ新聞」の一部を載せます。折あれば本紙面を手に取ってみてください。きっと感動することでしょう。


ニノウジ新聞 54



ニノウジ新聞87-96 15

その89裏

ニノウジ新聞より