緑の谷・赤い谷*

新潟県にかつてあった鉱山の記録と周辺の昭和の記録と・・・お散歩。(旧名「猿と熊の間に」)

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カテゴリ: 番外地

今年はいつもの年よりムベがたくさんなりました。ムベの栽培可能地域は関東以西ということで、新潟にいる頃は見たことも聞いたことも無かったのですが、ある時知人の家のフェンスに絡まっているのを見て欲しくなり育ててみることにしました。

見た目はちょっとアケビに似ていますが、熟した実が割れる事はなく葉も通年茂らせています。

アケビも隣家の境に植えてあるのですが、今年は小さいのが一個成ったきりでした。
このアケビ、古里の我が家にあったものをこちらに越す時に持ってきたものですが、ほとんど実をつける事はありません。2・3年に一度、一個か二個つけるだけです。
今年も秋口に入り、繁った葉の間を探して見たのですが見当たりませんでした。

ある日の夕方、全く気にもせず隣家側の雨戸を閉めるためガラス戸を開けたのですが、その時です、境に植えてあったアケビの茂みからボトリという音と共にアケビの実が一個転げ落ちたのです。

私にはそれがアケビが意思を持っているとしか思えませんでした。1日のほんの一瞬です。雨戸を閉めるのに1分ともかかりません。落ちたアケビはすでに痛んでおりましたが、大事に神前(我が家は神道なので)に捧げることにしました。

●ムベです。

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●2年振りのアケビです。

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藤沢周平の小説には、ちらほらと赤谷のことが出てきたりして、また小説自体も好きなのでよく読みました。中でも「密謀」は、上杉景勝の新発田攻めが書いてあり、五十公野城や赤谷城の話が出てくるのでとても興味深く読んだことを覚えています。

その藤沢周平の没後20周年記念ということで、「藤沢周平展」を開催している日本橋三越にブラブラと行ってきました。

自筆原稿の展示も幾つかあって、書き出しからスムーズに一気呵成に書いたものもあれば、推敲に推敲を重ねたような修正された文字が傍に書き込まれた原稿もありました。

小説の表題も「用心棒日月抄」が、最初「犬を連れた女」(ちょっとうろ覚え?)であったのか線で消され、その傍に「用心棒歳月抄」と書かれ、それも「歳月」が「日月」に直されていて、そのあたりの作家の思惑の変化を思うと、興味深いものがありました。

帰りは上野駅始発の電車に乗ったのですが、たまに始発ベルの代わりに「あゝ上野駅」のメロディが流れることがあります。あの曲を聴くと上京したての頃を思い出してしまします。そして思わず見知った顔はないかとあたりをキョロキョロしてしまうのです。

途中の尾久操車場では、やはりあの頃、冬になると上に雪をたくさん乗せた列車をよく見たのですが、最近は全くと言って良いほど見かけなくなり、故郷を偲ぶよすがが減ってしまったと変に残念に思うこの頃です。
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梅雨明け直後の越後は「浅草岳」へ行ってまいりました。途中撤退も含めて、これが4度目の登山になるのですが大好きな山の一つになっています。

とにかくこの山、いろんな表情を持った山です。優しくもあり、荒々しくもあり、登るたびに魅力を後に引きずられる思いがする山です。

残念なことに遠望はききませんでしたが、なんとまぁ遅咲きのヒメサユリが残っていてくれました。これだけでも老体を担ぎ上げた甲斐があったというものです。

しかしながら、例年なら残っているはずの雪渓が見当たりませんでした。水不足もうなずけます。

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一枚の古い写真がある。私はこの写真に出会った時、いったいこの婦人達は何をしていたのかを考えてしまった。

婦人は全員もんぺ姿の当時の作業衣。背後に松林があって、スコップが写っていて掘削した跡がある。

戦中派の人はもうピンと来ているはずだ。戦後派、それも団塊世代の人はきっと一度は話に聞いていると思う。

これは松根油(しょうこんゆ)の材料を得る為、松の根を掘り起こし採取している所に間違いない。

松根油は太平洋戦争末期に、航空ガソリンの原料としての利用を試みられた物だ。国は国民に無料労働奉仕を求めた。このように婦人の動員、そして学徒の動員と・・・。しかし集められた大量の松根油は、利用される事も無く終戦を迎える。

今日は69回目の終戦記念日。自分の産まれるほんの数年前まで戦争が行われていたのかと思うと、どこか生々しくゾッとした気分になる。

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堀北真希が出演している自転車あさひのテレビCMですが、駅ホームの柱に掛かっている行き先表示に「赤谷・名古屋・京都方面」と書いてあります。

このコマーシャルを制作した人は、赤谷に関係した人なのでしょうか・・・・?。
ちょっと嬉しく色々と想像しています。

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