今年はいつもの年よりムベがたくさんなりました。ムベの栽培可能地域は関東以西ということで、新潟にいる頃は見たことも聞いたことも無かったのですが、ある時知人の家のフェンスに絡まっているのを見て欲しくなり育ててみることにしました。
見た目はちょっとアケビに似ていますが、熟した実が割れる事はなく葉も通年茂らせています。
アケビも隣家の境に植えてあるのですが、今年は小さいのが一個成ったきりでした。
このアケビ、古里の我が家にあったものをこちらに越す時に持ってきたものですが、ほとんど実をつける事はありません。2・3年に一度、一個か二個つけるだけです。
今年も秋口に入り、繁った葉の間を探して見たのですが見当たりませんでした。
ある日の夕方、全く気にもせず隣家側の雨戸を閉めるためガラス戸を開けたのですが、その時です、境に植えてあったアケビの茂みからボトリという音と共にアケビの実が一個転げ落ちたのです。
私にはそれがアケビが意思を持っているとしか思えませんでした。1日のほんの一瞬です。雨戸を閉めるのに1分ともかかりません。落ちたアケビはすでに痛んでおりましたが、大事に神前(我が家は神道なので)に捧げることにしました。
●ムベです。
●2年振りのアケビです。